2005年のニュージーランドは、経常収支が137億ドルの赤字になった。
この損失はGDPの8.9%に相当し、1986年に同じ損失を出した時以来のことだそうだ。
NZドルの下落も顕著で、今期12%の下落を予想するエコノミストもいる。実際、21ヶ月ぶりにUSドルに対して、62セントと言う安値を付けた。
この経常収支の悪化の原因は:
1) 物流の不均衡
(原油、車、電化製品などの輸入) - (乳製品、肉、食料、飲料水の輸出) = 赤字
2) NZ国内の外国企業に稼がれて、利益を持ち出されていること。
3) (NZの海外投資で得た利益) - (外国企業のNZの投資で得た利益) = 赤字
だと、分析されている。
NZドルはアジア通貨に対しては強い(実際には値下がりしているが)印象を与えたので、日本、中国、韓国からの旅行者、移民、留学生は減少した。そのため、ヘレンクラークさん(首相)は、チリの学生さんの誘致に懸命だ。